ベトナムから世界に広げる”Mottainai” ~2027年、海外展開比率50%を目指すために~

発展途上国に対してフクナガができること

フクナガの創業の原点、金属資源リサイクル

1940年代、フクナガエンジニアリングは日本で金属資源リサイクル事業を始めました。鉄くずの回収から始まり、金属製品の処分やリサイクル後のインゴット輸出などを自社ヤードで行っており、現場で得たノウハウを元にフレコンバッグやフォークリフト用ノーパンクタイヤといった事業も展開して参りました。
ただ金属をリサイクルするだけでなく、長年のノウハウを元に廃棄品から価値のある金属類を取り出すことで、従来は有償処分されていたものを買取し、廃棄コストを下げご好評をいただいていました。

また、精密機器のデータ消去を含めた情報漏洩や不法投棄を防ぐ適正処理を徹底していることが評価され、大手コーヒーショップ様のコーヒーマシンの廃棄処分や、ゴルフクラブの買取・処分といったこともご依頼いただいていました。
2014年からはベトナムにて、現地法人VIETNAM FUKUNAGA ENGINEERING Co., Ltd.を設立し、日本でのノウハウを活かした金属資源リサイクル事業を行っております。

金属資源リサイクル現場

金属資源リサイクル現場

発展途上国の現状

高度経済成長期の日本では、環境を顧みない開発による環境汚染とそれによって引き起こされる公害に悩まされ、後に環境負荷を軽減する手法や設備が整えられました。
日本では環境保護することはもはや当たり前になっていますが、発展途上国ではやはり未来の環境保護より今の発展が優先され、環境汚染が広まっていることが問題となっています。

環境汚染というと中国を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は今ではベトナム ハノイやホーチミンの方が、大気汚染が深刻になっています
ベトナムでは金属資源リサイクルの需要は大きいものの、リサイクル技術の発展が間に合っておらず、環境負荷が大きいばかりかリサイクル効率や品質も悪い状態です。
そのため、ベトナムに工場を持つ日系企業の方が現地の業者に頼めず、わざわざ国外でリサイクルして原料を輸入し、現地の業者は技術発展の機会を失う、という環境にも経済にも悪影響を与える悪循環が起きています

フクナガの想い

フクナガエンジニアリングは、経営理念の一つに「地球にやさしい環境ビジネスのたえまない追求」を掲げており、2027年には海外展開比率を50%にすることを目標としています。
ただ海外の拠点を持つだけでは無く、現地の方や日系企業の方に喜ばれるよう、現地工場へ技術やノウハウを提供することで環境負荷を軽減しつつ現地工場と日系企業の橋渡しをし、環境保護と経済発展を両立するお手伝いをしています。

発展と大気汚染が進むベトナム ホーチミン市

発展と大気汚染が進むベトナム ホーチミン市

日系企業と現地企業の橋渡し

ベトナムから広げる「もったいないプロジェクト」

広がり続ける発展途上国の環境汚染問題

世界の発展途上国問題の一つに「環境汚染問題」があります。環境に影響を与えない産業廃棄物処理は、既に先進国では法規制があるので環境問題に対して適正処理することがメインになっていますが、発展途上国ではリサイクル方法が分からずにいつの間にか土壌汚染をしてしまい、さらに作業効率の良くない処理の仕方をして問題になっています。ベトナムも世界と同じ問題を抱え、経済の活発化にともなう国の環境に対する法規制が今強まっています。

ベトナムでのフクナガと、これから

フクナガではまず、そのようなベトナム企業と一緒になって海外発として「もったいないプロジェクト」に取り組んでいきます
もちろん、ベトナムにもリサイクル業者はありますが、実際にベトナムで様々な日系企業の方の話を聞いてみると、『ローカル企業だとちゃんと処理してくれるか心配』『リサイクル品質が思っていたより低くて、納品された金属が使えなかった』などという声がありました。ローカル企業は資源をリサイクルしたいと思っている、日系企業もローカル企業に頼みたいと考えているのにマッチングできないなんて、それこそ『もったいない』と思いませんか?

そこでフクナガがしたいと考えていることが、“環境を守りながら”をモットーにした「もったいないプロジェクト」です。このプロジェクトでは環境に優しいのはもちろん、日本の環境技術を活用することでリサイクル効率の改善も目指し、ベトナム政府・企業の方々に認めてもらえる、しっかりとした適正処理を行っていきます。

フクナガはこれから、「もったいないプロジェクト」をベトナムからスタートします。そして、私たちと一緒に世界に向けて、発展途上国・開発途上国で環境を考えた資源リサイクル「もったいないプロジェクト」を進めてくれる人たちを探しています。私たち以外にも、環境について疑問を抱きながら仕事をしている企業様も多いのではないでしょうか。「環境問題を考えた資源リサイクル」を私たちと一緒に作っていきませんか?

リサイクルされた金属インゴット

リサイクルされた金属インゴット

ベトナムから世界へ